【杜谷】 大分県・ぶんご銘醸
若き情熱と匠の技が「麦」を奏でる・・・【杜谷】
大分県佐伯市直川大字横川字亀の甲789番地4
http://www.bungomeijyo.co.jp/index.html
1910(明治43)年、狩生梅五郎が本匠村にて酒類製造業・狩生酒造場として創業。元々は「鶴城」という銘柄の日本酒を醸す清酒蔵でした。1984(昭和59)年に本格焼酎の製造も開始。『旨い焼酎を作りたい』という強い想いから、今日では麦焼酎造りをメインとしています。同蔵の麦焼酎は平成22年の酒類鑑評会にて「優等賞」を受賞し、13年連続入賞の記録を引続き更新しています。
人口約8万人の大分県佐伯市。九州屈指の清流「番匠川」が流れています。蛍が飲む水とも呼ばれるこの川の周辺には、初夏になると何十万匹という蛍が乱れ舞うそうです。幻想的な世界、いちど観てみたいものです。
JR佐伯駅から車で約40分、大分県南部、宮崎との県境に程近い佐伯市の山間部に蔵はあります。川沿いにどんどん山道を走り、辺り一面木々に覆われた中に、緑の屋根に白と黒を基調とした蔵が、まるで人目から避けるかの様にポツンと建っています。今までも数多くの蔵元にお邪魔させていただきました。のどかな地にある蔵元は確かに多いですが、ここは格別です。民家はもちろん、他に何もありません。若き蔵元・狩生孝之さんがこう教えてくれました。『仕込みで蔵に泊まることがありますが、真っ暗で恐いんです…』と。営業の染谷さんが続いて言われます。『蔵に来ていただくのが申し訳なくて…』。昔のままに残る手付かずの自然は、この町のシンボルともなっています。
そんな雄大な山々や綺麗な川に囲まれた美しく緑豊かな地で、 「番匠川」 の源流の伏流水を用い、素材と造りにこだわって「ぶんご銘醸」は焼酎造りを行っています。斬新、かつ繊細なその味わいから、蔵元の個性をうかがう事ができます。中でもこの 「杜谷」 ブランドは若き蔵元、狩生孝之さんが数々の研究を重ねて出来上がった入魂の麦焼酎。全国で特約店もまだ少なく、知名度もまだまだですが、その味わいはきっと皆様に喜んでいただけるはず…。無名ではありますが、おかわりしたくなる麦焼酎 「杜谷」。人気の麦焼酎になる日は、そう遠くはなさそうです。