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【けいこうとなるも】 福岡県・ゑびす酒造
幸せ運ぶ焼酎・・・【けいこうとなるも】【福徳戎】
福岡県朝倉市杷木林田680-3
http://www.ranbiki.com/
福岡市から東南に50km、大分県境の筑後川と古処山をはじめとする600~900m級の連なる山々に囲まれた地に蔵は在ります。近くにはいくつかの温泉が涌き出し、九州の大穀倉地帯である筑紫平野は麦や米など酒造りに欠かせない実りをもたらしてくれます。人気女優の吉瀬美智子さんの出身地でもあります。
「ゑびす酒造株式会社」は、1885(明治18)年の創業以来、焼酎が本来持つ素晴しさや伝統を守り、革新を続け、更に深い旨さの実現を目指し、今日まで本格焼酎の製造を続けています。この蔵元、社名がいいですよね。「ゑびす」様とは七福神の一員で、右手に釣り竿を持ち、左脇に鯛を抱える姿が一般的です。七福神の中で唯一、日本古来の神であり、他の神はインド等、他国の神とされています。古くは「大漁追福」の漁業の神であり、時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神となったそうです。
創業者は荻竹次郎。創業時は「荻酒場」と名乗り、清酒造りを軸としていました。その一方で「ゑびす」という銘柄で、粕取り焼酎のほか、当時の福岡県ではまだ珍しかった清酒もろみを蒸留する、もろみ取り焼酎等の焼酎を製造していました。しかし、戦時中の米不足により清酒造りを断念。比較的確保できる原料であった麦や芋、雑穀を主原料とする焼酎造りに専念し、焼酎専業蔵となります。 昭和30年代から樫樽貯蔵の焼酎に本格的に取り組み、1968(昭和43)年、創業時の銘柄であった「ゑびす」を現在の社名に変更しました。
同蔵のいちばんのこだわりは、何と言っても長期熟成酒造りにあります。早くから手掛けた樫樽貯蔵はもちろん、タンク、かめ等の貯蔵方法によって多くの個性ある味わいを育んでいます。また、どの貯蔵方法においても最低3年以上の貯蔵期間を費やし、充分に熟成した製品しか出荷しません。「熟成」された味わいはとても奥が深く、まだまだ解明されていないことも多くあります。
今後も、未知なる旨さと、更なる「熟成」による味わいの楽しみを追及を続けていくことでしょう。福の神・恵比寿さんの焼酎で、心にも「福」が来ますよ~に・・・。