【三重錦】三重県伊賀市・中井酒造場
元プロボクサーが醸す酒…【三重錦】
三重県伊賀市上野西大手町3721
創業は明治30(1897)年。名阪国道の上野ICから車で約5分、伊賀上野城の城下町の一画に蔵はあります。年間生産量は、わずかに80石。一升瓶で約8,000本分の酒しか造っていません。全国でも生産量順で下から数えた方が早い、超ミニ蔵。造る酒は、純米規格以上の酒のみ。特約契約を結んだ、全国で20店程の地酒専門店のみに酒を卸す、酒質と流通にこだわる蔵元です。
醸す酒の銘柄は「三重錦」。酒のラインナップは、全般に濃醇で力強く、しっかりとした味わいを持ち、飲み応え充分の酒。米の旨味をタップリと引き出した酒の為、「三重錦」の酒を甘いと評される方もみえます。でも、それは明らかに米の旨味からくる甘味であり、決してベトベトと後を引く甘味ではない事に気付いていただけると思います。では、どうして甘味を感じるのに後を引かないのか…?それは、キレがあるからです。米の旨味を充分に引き出しながらキレを出す。これは、非常に難しい事ですが、「三重錦」のキレの良さは、麹造りによって実現されています。酒造りの行程の中でも、とても重要といわれる麹造り。中井酒造場では、総破精と呼ばれる麹造りを行います。常識破りと言われるほど丁寧に造られたその麹を使い、普通の酒蔵ではとても考えられないくらい小仕込みで酒を醸す。酒質へのこだわりを持って、小さな蔵元だからこそ出来る、丹念に造り上げた最高品質の酒、それが「三重錦」です。
「三重錦」 をほとんどひとりで醸すのが、蔵元4代目、中井昌平氏。通称中井ちゃん。昭和46年生まれ、二児の父親。スキンヘッドにいつも黒いアディダスのジャージ。恐面で一見近寄りがたいが、お茶目でおしゃべりが大好き。時折見せる笑顔は、優しくて温かい。元プロボクサーという異色の肩書きを持つ造り酒屋です。数年前、蔵内にボクシングジムを設立。TVや雑誌でも度々取り上げられ、小さな子供からダイエット目的の大人まで幅広い年齢層にボクシングを教えているそうです。
その中井ちゃんの経歴をご紹介させていただきます。大学進学を口実に、高校卒業後、上京した中井ちゃんは、浪人中に憧れの名門ボクシングジムへ入門。大学に合格すると、ボクシング漬けの日々が始まる。大学在学中の20歳の時、プロデビュー。25歳までアルバイトをしながらプロボクサーとしての生活を送る。一度は、引退を決意して地元に戻るが、ボクシングへの情熱は冷めやらず、家から車で1時間かかる鈴鹿市のジムへ移籍して再デビューを果たす。しかし、造り酒屋の仕事とボクシングの両立は難しいと感じ始め、けじめをつける意味もあり、30歳を前に、自ら杜氏として酒造りに臨むことに…。その時の本音は、『これを最後に酒造りは止め、もう一度上京してボクシングに賭けてみよう!』というものだった。だがやめるにしても、一度でもちゃんと酒造りをしたという実績がないと自分を納得させられない…そういう想いで造った酒が、思わぬ運命を呼び込むことになる。
「三重錦」の評判は、すぐに全国の日本酒ファンの間に広がっていったのである。廃業寸前までいった蔵の再建を担って、ボクシングのリングから舞い戻った中井ちゃんの逆転パンチが奇跡を呼んだ。それとともに、中井ちゃんの酒造りに対する姿勢も変わっていった。『淡麗辛口などクソくらえ!俺にしか造れない個性の強い酒を生み出す!』と孤独に格闘する姿は、リングの上のファイターそのもの。ほぼ1人だけで酒を造る。ひたすら孤独な作業に打ち込む姿は、試合前のトレーニングに重なる。『リングの上では成し得なかった夢を、次は自分の造った酒に託したい…』。蔵というジムでトレーニングを積み、世間というリングで自分を表現する。自分自身と戦い、旨い酒を造る。
『コクとキレのある、力強くて杯が進む酒』を信条とし、首都圏を中心に着実にファンを広げる「三重錦」と「中井ちゃん」から目が離せない。
辛口派なら何方様でも納得!
三重錦 超辛純米 火入れ 1,800ml
辛口…。
そう聞くと、通の酒っぽく思いませんか?
じゃぁ、超辛口は通の中の通の酒か…。
そんなイメージに偏りがちですが、この酒は辛口派ならオールマイティな酒。
オールマイティ…?
トランプなら、最も強い札。
スペードのエースか…。
脱線、申し訳ございません。
広島県産八反錦を60%精白した、日本酒度プラス10という辛さと鋭い切れ味を持つ純米酒です。
全般に旨味がしっかりとありながらキレのいい酒というイメージの「三重錦」ですが、この酒は異色タイプ。
ある意味、スペードのエースなのかも…。
超辛口の肩書きを持つこの酒ですが、その辛さはアルコールがツンツンとした辛さとは明らかに違う辛口です。
そして、辛口酒にありがちな薄っぺらさを感じさせません。キリッと締まった口当たりの裏側で、そっと灯される旨味。米の旨味を引き出しながら、雑味の無い爽快な辛口。ドライ&シャープ:マイルド=7:3みたいな…。
辛口派なら何方様でも納得していただける酒です。
三重錦 超辛純米 火入れ 1800ml
販売価格(税込)¥2,724
忍の酒。やっぱり忍者カラー。
三重錦 純米 介
ある日の夕方。名古屋の飲食店で4酒のお燗酒の飲み比べ。その時、初めて飲んだこの酒のお燗がたまらなく旨かった。翌日、中井酒造へTEL。「なにあの酒? なにあの旨さ? びっくりやわ。前から商品化しとった? さては、隠しとったな~。忍びの酒やな。ウチも扱うヮ」ということで仕入れたお酒です。
45度くらいに温めて飲むともう最高。淡~い黄金色をした真ん丸の液体が旨みというオブラートに包まれながら喉を通っていきます。熟成由来のしっかりとした味わいが、出しゃばらずに料理を引き立てます。特に煮物や焼き魚、イカの干物に抜群の好合性です。
忍者カラー、「三重錦 黒ラベル」。
中井ちゃん曰く、「常温でも旨いっすョ」との事。でもKOBAはヤッパリ、お燗をおすすめいたします。
三重錦 純米 介 1800ml
販売価格(税込)¥2,200
中井酒造場自慢の酒です。
三重錦 純米吟醸 中取り 火入れ 1,800ml
同酒の限定生酒の火入れ酒です。常時定番酒で「三重錦」を代表するお酒でもあります。
いかにも食との相性を考慮され醸されている酒だと実感していただける味わいです。
生酒と遜色のない、穏やかな香りと柔らかくて厚みのある味わいを持ちます。
そして、やはり生酒同様、麹と米の甘味を感じさせながらもサッパリとした後口のため尾を引かないキレの良さが抜群の酒です。
お燗にすると旨味が更に膨らみ、この酒の良さを鮮明に感じ取れます。
冷して、常温、お燗と、どの温度帯でも旨味を楽しめる、中井酒造場自慢の酒です。
三重錦 純米吟醸 中取り 火入れ 1800ml
販売価格(税込)¥3,143
この酒、我が三重県のお国自慢です!
三重錦 うすにごり 純米生酒
当店で「三重錦」の人気ナンバーワンはコレ!
知る人ぞ知る三重を代表する酒、お国自慢と言ってもイイかも…。
「にごり酒」や「うすにごり」タイプのお酒は、酒の仕込み時期である冬季のみに販売する蔵元が多いですが、嬉しい事に年間を通して販売されているお酒です。
この酒の仕込みは毎年4本。仕込みごとに瓶詰めして販売されますが、1~3号仕込みまでは八反錦を、4号仕込みは雄山錦を原料米に使用します。
開封直後は微炭酸をお楽しみいただけます。
舌の上で弾けるピチピチ感、この酒ならではの凝縮されたクリーミーな旨味、爽快な酸味。そして、フレッシュ&コク&キレ。酒の美味しさに必要な要素を集結して形成された酒とでも言いましょうか。ミルキーやラムネ、クリームソーダをも連想させる味わいです。
この酒が絶大なる人気を誇る理由は、その味わいもさることながら、食を選ばないというところ。どんな料理にも見事に合ってくれます。和食はもちろん、洋食や中華にもビシッとストライク。お肉料理や脂料理、濃い味付けの料理にも寄り添います。ギョーザや串カツなんか、最高ですよ。
1~4号のご指定はできません。受注時に当店在庫の酒を出荷させていただきますこと、ご了承願います。
また、開封時は瓶を振らないよう、お願いいたします。
『完全予約制』 究極のしぼりたて!
三重錦 今朝しぼり 純米生酒
とても生産量の少ない「三重錦」。本年度25BYの仕込みは全部で17本。その最後から2番目の仕込みは純米酒造り。その酒を御予約を頂いた本数分のみ、特別に『今朝しぼり』として出荷していただきます。地元ならではの酒の楽しみ方ですね。
しかも、【槽口直詰め】という方法で!
普通、酒を搾る時、酒は 槽口→亀口→タンク→酒瓶という順で流れますが、槽口より直接瓶詰めしてもらうのです。大変手間のかかる作業ですが、お酒がほとんど空気に触れない為、搾りたての風味が密封され、フレッシュ感イッパイの酒を楽しむ事が出来ます。
こんな酒って滅多に無いですヨ。
そして、早朝に搾った、フレッシュ感イッパイのその酒を、その日の午前中に当店が蔵元まで引き取りに行って参ります。ですから、その日の夜には食卓でお楽しみいただくことができます。本来なら、酒を造っている蔵元とご近所さんしか味わう事の出来ない、超レアな“究極のしぼりたて”です。毎年、ラベルの右上に酒を搾った日(上槽日)が蔵元若女将の筆字で表記されており、蔵をより身近に感じていただければ嬉しい限りです。
そして、この『今朝しぼり』の楽しみ方はもうひとつあります。
開封時は若干の炭酸ガスを含み、若々しいピリピリ感をお楽しみいただけます。次の日、また次の日と徐々にガスが抜けて、味わいがどんどんまろやかになっていくのがハッキリと判ります。『私、味音痴。酒の味は判らな~い』という方でも、絶対に判りますからご安心を。『3日目がいちばん旨かった』というお声も頂いております。是非、お試し下さい。
今回で11回目の企画ですが、毎年、リピーターのとっても多いお酒。それが、この酒の美味しさの証でもあります。
冷蔵庫でキリッと冷やして『激ウマ』を体感してください。
【完全予約制】
お酒の性質上、完全予約制とさせていただきます。ご予約をお待ち申し上げます。
【発売日】
お酒は、自然の力に任せて発酵するのを待ちます。そして、最高の状態の時にお酒を搾ります。その為、現段階では、「3月中旬頃」という、あくまでも予定だけで、明確に発売日が特定できません。御予約をいただいた方には、判り次第ご連絡させていただきます。
【ご予約締め切り日】
平成26年3月11日(火)21:00
今期の御予約受付は終了いたしました。
俺に惚れられた酒…
三重錦 純米吟醸 中取り 生酒
当店が中井酒造場とお付き合いをするきっかけとなった酒です。
つまり、この酒に惚れたのが中井酒蔵場に足を運んだ理由。ひとくち飲んで、一目惚れでした。
フレッシュフルーツのようなほど良い吟醸香と、柔らかくて厚みのある味わいが特徴。
ジューシーで溢れんばかりの旨みが口の中に広がり、麹と米の甘味を感じさせながらもサッパリとした後口のため、尾を引かない。いわゆるキレの良さが抜群の酒。そして、気持ちはもっと飲みたいと後を引く。心地良い酸味も爽やか。とてもバランスの良い酒です。
ラベルが「かわい~い」って思っているのは、私だけですかね…。
辛口派なら何方様でも納得!
三重錦 超辛純米 生酒
辛口…。
そう聞くと、通の酒っぽく思いませんか?
じゃぁ、超辛口は通の中の通の酒か…。
そんなイメージに偏りがちですが、この酒は辛口派ならオールマイティな酒。
オールマイティ…?
トランプなら、最も強い札。
スペードのエースか…。
脱線、申し訳ございません。
広島県産八反錦を60%精白した、日本酒度プラス10という辛さと鋭い切れ味を持つ純米酒です。
全般に旨味がしっかりとありながらキレのいい酒というイメージの「三重錦」ですが、この酒は異色タイプ。
ある意味、スペードのエースなのかも…。
超辛口の肩書きを持つこの酒ですが、その辛さはアルコールがツンツンとした辛さとは明らかに違う辛口です。
そして、辛口酒にありがちな薄っぺらさを感じさせません。キリッと締まった口当たりの裏側で、そっと灯される旨味。米の旨味を引き出しながら、雑味の無い爽快な辛口。ドライ&シャープ:マイルド=7:3みたいな…。
辛口派なら何方様でも納得していただける酒です。
そして、生酒ならではのフレッシュ感が、ドライ&シャープ&マイルドな味わいをコーティングしています。やはり、通の中の通の酒…という表現が相応しい酒なのかもしれませんね。