加賀の菊酒・・・菊姫
石川県白山市鶴来新町タ8番地
蔵元ＨＰ

　安土桃山時代、天正年間（１５７０～１６００）に、｢小柳屋（おやなぎや）｣の屋号で創業。伝統と実力、そして強い信念と誇りを持つ酒蔵です。全国清酒鑑評会では通算で金賞を２３回、銀賞を８回受賞という輝かしい実績を持ちます。１９７６（昭和５１）年から１１年連続で金賞受賞という偉業も成し遂げています。（主催が、国の機関である国税庁から民間の独立行政法人・酒類総合研究所となった２００１（平成１３）年以降は出品していません）
　菊姫の酒は全般に、淡麗辛口のスッキリ、あっさりした酒とは対極の濃醇旨口酒です。
　同蔵の酒へのこだわりは細部に至るまで一切の妥協を許しません。まず原料米への強いこだわり。酒米の最高峰と言われる山田錦の中でも、最高ランクに指定されている別格の「特ＡＡＡ」地域である兵庫県三木市吉川町産をはじめ、良質の原料米を使用することにこだわり続けています。造りに関してはハイテク近代設備と手作りとを見事に融合しています。いち早くコンピュータ制御による精米機を導入。特別注文の吟醸酒専用の仕込みタンクも導入しました。惜しみない設備投資は決して大量生産を目的としたものではなく、品質重視、最高の手作りを主眼とした補助のためです。現に原料処理における洗米・浸漬の作業は大変デリケートですので、機会化せず全てを手作業で行っています。そして、吟味した原料米や造りそのものに充分な自信を持っているからこそ、菊姫ではあえて余分な濾過を行いません。菊姫のお酒が黄金色をしているのはそのためです。また、菊姫は酒の味ノリには熟成が大きく左右するという考えの基、１４００坪もの貯酒スペースを確保しました。酒ごとに熟成させる期間も違うため、必然的に貯酒スペースも大きなものが必要となったのです。「日本酒は無形文化財である」という考えより、酒造り後継者の育成にも力を注いでいます。
「米の旨みを生かした清酒本来の味」をひたすら追求し、時代に流されることなく、極上のこだわりを持ち、限界のない酒造りへの挑戦を続けてる蔵元「菊姫」。頑ななこだわりは全てがファンのためです。
　自信に満ち溢れた王道の酒「菊姫」、今宵、いかがですか・・・。