【三千盛】岐阜県・三千盛
からくち一筋・・・【三千盛】
岐阜県多治見市笠原町2919
創業は安永(1772~1780)年間。
現在の岐阜県多治見市笠原町の地に尾張出身の初代・水野鉄治が造り酒屋を開業したのが今日の「三千盛」の始まりです。
さんぜんさかり、みちもり…ではありません^^「みちさかり」と読みます。
当時は創業者の出身地にちなみ屋号を「尾張屋」とし、「尾」の一文字を○で囲んだ「まる尾印」の酒で親しまれていました。昭和になり上級酒を「三千盛」と命名。
昭和30年頃、世の中は甘口酒全盛期となり、「甘口でなくては売れない」という周囲の声の中、辛口酒一筋の「三千盛」にとって苦難の時期を迎えることになります。
しかし、当時の当主であった水野高吉は理想の「からくち」を追い求め、精米歩合50%、日本酒度プラス10という、その頃ではたいへん珍しいスッキリとした辛口の酒を造り「三千盛特級酒」として発売。
作家である永井龍男氏が「三千盛」をとても気に入り、同酒を広く推薦したことも手伝い、「三千盛でなければダメだ」という愛飲家が徐々に現れ出します。
全国の有名料亭や寿司屋などでは定番酒となり、「三千盛」は全国の辛口酒ファンを虜にしていきました。
現在の出荷量は約2000石。7・8・9月の夏場を除く3期醸造のシステムを導入し、古来から伝わる伝統的、体感的な酒造りの手法を引き継ぎながらも革新し、高品質な酒質を追求した酒造りが日夜行われています。
日本酒は、毎日晩酌として料理と一緒に楽しむのが一般的。酒が料理を引き立たせ、料理を口にしたあとでまた酒が飲みたくなる。そういったバランスが一番大切。それを考えたら、今のこの「三千盛」の味になった。他社との差別化を図ったというよりも、もっとも望ましい味のバランスを追求した結果が「からくち・三千盛」なのです。
「三千盛」が目指す酒。それは「からくち一筋」でありながら、ただ辛いだけでなく、米本来の旨味を残し、辛口酒としてのバランスのとれた酒。そして、「めしがうまくなる酒」「すっともう一杯、杯がでる酒」「岐阜の、多治見の、笠原の”風”を感じとれる酒」。
信念を貫き通す「三千盛」、今宵も「からくち」が一段と美味しくなりそうです。
蔵元ホームページ
飾り気無しにて繊細
三千盛 純米大吟醸 1,800ml
精米歩合45%でこの価格。まずはそこに驚きます。
純米大吟醸。大吟醸の文字が遠慮がちに表示されているのが憎い。
大吟醸規格の酒にみられる、いわゆる吟醸香は皆無に等しい。酒ならではの穏やかな香り。そこがこの酒のイイところ。
ファーストコンタクトはサラリ。透明感のある飲み口と同時に訪れる辛口。その味わいの脇からすーっと感じる爽やかな酸味。
そしてキレの良さ。三千盛流に言えば“立つ鳥あとをにごさず”。
これこそ「三千盛」が求める、余分な味わいを全て取り除き、日本酒本来の旨味だけが残った“繊細”な味わい。
そしてこの酒、冷して飲む時とお燗で飲む時とでは違う顔を見せてくれる。冷やで軽快、燗で旨み。
飾り気なしでありながら主張を感じさせる酒です。渋いね~。
三千盛 純米大吟醸 1800ml
販売価格(税込)¥3,410
手元になければ不安、あれば安心
三千盛 銘醸
蔵元の地元でこよなく愛飲されているお酒です。多くの家庭の晩酌酒、多くの飲食店でお燗酒として親しまれています。
それは、リーズナブルなことだけがその理由ではありません。
味・・・。
冷やで飲めば淡麗超辛口。
抵抗感を何ひとつ感じさせず、喉を通ります。
そして、超辛口でありながらしっかりとしたコシの強さも兼ね備えています。
だからお燗をしてもへこたれません。
「水みたいに抵抗なくいくらでも飲めて、しかも日本酒独特の旨さがあり、酔いざめのいい酒」。
これこそが「三千盛」が考える最高の酒。
だから飲み飽きしない。
いわゆる「水口(みなくち)の洒」。
その原点がこの「銘醸」にはあります。
手元になければ不安、あれば安心。
日々の生活に溶け込んでいる日常酒です。
三千盛 銘醸 1800ml
販売価格(税込)¥1,885