26° いも麹 芋 <芋焼酎>
元祖 芋100%焼酎!
26° いも麹 芋 <芋焼酎>
「その昔、芋だけで造っていた焼酎があった それが今ここに復活 これぞ芋100%を味わえる 薩摩の芋焼酎である」
この焼酎のラベルに、そう記されています。
芋焼酎だから“芋100%”って、当然のようにも思えますよね。
ですが、通常の芋焼酎は、蒸した米に種麹をふりかけ“米麹”をつくり、それに蒸した芋を入れて仕込むという方法で造っています。
原材料比にすると米1に対し芋が5という具合です。
熊本の米焼酎、いわゆる球磨焼酎は米だけ(米麹+米)で、大分の麦焼酎は麦だけ(麦麹+麦)で造られているのに、なぜ鹿児島の芋焼酎は米と芋(米麹+さつまいも)で造られているのか?
その昔、米が貴重で使えなかった時代、芋を麹にした頃もあったようですが…。
そんな疑問から始まった、芋100%焼酎へのチャレンジ。
未知の世界に挑戦し、初めて“いも麹”による芋100%の焼酎が出来たのが1998(平成10)年のこと。
業界初のことです。今となっては、芋100%の焼酎が多くの蔵で造られるようになっていますが、元祖となる芋100%焼酎は、この「いも麹 芋」となります。
また、国分酒造では他の多くの蔵元が造る芋100%とは違い、生芋は潰さず、蒸かしたそのままの状態で種麹をかけるという、独自の手法で「いも麹」を造っています。
初めて「いも麹 芋」にチャレンジした年はアルコールがなかなか出ず、諦めかけた時にかろうじて蒸留ができる状態になったそうです。なんとか蒸留し、直後のアルコール度数は27度。その後10ヶ月ほどタンクで寝かせ、発売直前にはタンク内でのアルコール度数は26度に落ちていましたが、原酒で出荷しようということで、加水せずにそのままで出荷。
翌年は造り方を模索し、試行錯誤を繰り返しながらの仕込みを慣行。アルコール度数は出るようになりましたが、「初年度と同じアルコール度数で発売しよう」ということで、あえて26度で発売。現在では、蒸留直後のアルコール度数は34度程度まで上がるようになっていますが、やはりずっと26度での出荷に変わりはありません。主流の25度ではなく、26度へのこだわり。初心忘れるべからず…ですね。
さて、味わいはいかに?
芋100%ですので、とても芋臭いと思われがちですが、サラッとした口当たりを持ちます。
芋ならではの甘味がダイレクトに伝わってきますが、キレがイイのでドライタイプと言えるかもしれません。
2年掛かりで大阪の麹屋さんの協力のもと、“いも麹専用タイプの白麹”が出来上がったのが2008(平成20)年。その年の仕込より、今までの米麹造り用の白麹から新しい芋麹用の白麹菌に変更しました。そのことにより、従来の“ サラッ + キレ味 + 甘味 ”が特徴だった味わいに、甘味と旨みが輪をかけて膨らみました。
お湯割りで芋の甘みをグッと感じ、ロックで飲むとキレが増してスッキリとした味わいになります。
進化し続ける“元祖 芋100%”、是非ご賞味ください。