【明るい農村】 鹿児島県・霧島町蒸留所
町の酒屋を応援する村の蔵元・・・【明るい農村】
鹿児島県霧島市霧島田口564-1
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日本初の国定公園と定められた霧島。その麓、大自然に囲まれた人口5,000人ほどの小さな農村、旧霧島町。坂本龍馬と妻・お龍が、日本人初の新婚旅行といわれる旅で訪れた霧島神宮と、町の中心部のほぼ中間に蔵はあります。霧島山麓はおいしい水でも有名で、霧島の山によって清められた豊かな水を用い、芋焼酎を造っています。
1898(明治31)年の自家用製造に始まり、1910(明治44)年までは共同製造、そして、1911(明治44年)に霧島田口酒造場として創業。その後、田口酒類製造、さつま霧島酒造と社名も変わり、2005(平成17)年の市町村合併でなくなってしまった「霧島町」という地名を残したいと言う願いから、「霧島町蒸留所」という現在の社名に変更しました。
2011(平成23)年でちょうど100周年を迎えた、800石ほどの芋焼酎を生産する小さな蔵元です。主力ブランドも「花の露」「えびのの露」そして現在の「明るい農村」へと推移しました。この間、蔵元には、同じ形はふたつとない手造りの【江戸がめ】といわれる53本の和甕が、受け継がれてきました。この甕を使い、今も昔も変わらない伝統の甕壺仕込みが貫き通されています。この【江戸がめ】は、【3石がめ】とも呼ばれる540L程のとても小さな甕です。この小さな和甕で、目と手の届く範囲で丁寧に仕込まれた芋焼酎は、香りが良くてコクのある、サラリとした甘味を映し出した個性豊かな味わいです。小さな農村の小さな蔵元が仕込む、素朴だけどキラリと光る味わいを是非ご賞味下さい。